足利事件あす判決 菅家さんに聞く「真実明らかに」(産経新聞)

 平成2年、栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された「足利事件」の再審判決公判が26日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれる。菅家(すがや)利和さん(63)に無罪が言い渡される見通しだが、冤罪(えんざい)を生んだ裁判所の責任や有罪の根拠となった捜査段階のDNA型鑑定などに、どこまで踏み込んだ判断を示すか注目される。逮捕から18年。菅家さんに思いを聞いた。

 「どういう判決が出るのか。なぜ自分を犯人にしたのか。納得がいく判決文を読み上げてもらいたい。真実を明らかにしてほしい」

 再審公判では、再審即時抗告審で行われたDNA型再鑑定の鑑定人や、菅家さんを取り調べた元検事らの証人尋問が行われた。菅家さんはその都度、検察や警察に謝罪を求めたが、いまだに納得いく答えはない。

 「人として、警察官、検察官、裁判官、かかわった人すべてに謝ってほしい。そうでない限り、まだまだ真っ白な判決じゃない」

 取り調べを録音したテープが法廷で再生された際は、体調を崩し退廷した。「当時のことを思いだして苦痛だった」。事件現場近くの橋を渡るたび、いまいましい記憶がよみがえる。取り調べの様子を思いだし、眠れない夜も。「時間がたっても苦しさは消えない。薄れていくのではなく、日に日に記憶が強くなる」。国と県を相手に賠償請求訴訟も検討している。

 逮捕の日、同僚女性の結婚式を欠席したことがずっと気がかりだった。釈放後、女性と再会した。「『初めからやっていないと信じてました』と言われ、安心した。ありがたかった」。信じてくれた人に助けられている。

 昨年末から故郷の足利市の市営住宅で暮らす。死に立ち会えなかった両親の墓前に判決を報告するつもりだ。次の目標は就職と自動車運転免許の再取得。「判決後は少し休んで、ドライブに行きたい」と話した。

【関連記事】
足利再審 検察当局、控訴しない方針
足利再審 異例のテープ再生 生々しい取り調べを再現
「判決後、速やかに」 足利事件検証 結果公表で本部長
「冤罪を根絶」菅家さんら名張事件への支援訴える
「17年半はつらく苦しい毎日」菅家さんが陳述

<暴行容疑>女性に汚物投げつけた男を逮捕へ 埼玉県警(毎日新聞)
<金子みすヾ展>大阪で開幕…没後80年、大丸心斎橋店(毎日新聞)
病院機能評価の医療への影響で初の調査結果(医療介護CBニュース)
農業ビジネス拡大へ、「水のまち」で最先端農業 植物工場の野菜「味良し!?」(産経新聞)
県内移設なら内閣総辞職を=普天間で民主・喜納氏(時事通信)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。